VRMLは1990年代のことなので、あまり覚えていないのですが、覚えている範囲で
返答いたします。
> 1.GCOの本所時代村マウスパッドの図をどのように描いたのでしょうか。VRMLとしてはきれいすぎるし、絵としては立体感があるので。さぱり壁紙もこれと同一の方法で制作されたように思います。
まず、なぜGCOがVRMLを始めたのか
それはNewTek社の3DCGソフト「LightWave3D」のプラグインで
VRML出力が可能となったことが発端です。
ユーザーとして、NewTek社の担当者と直接やり取りして、VRMLプラグインの
バージョンアップ要望をいろいろと出していて、こちらの要望に沿った
出力になってきたので、VRMLコンテンツ受注を仕事としてするように
なりました。
したがって、GCOのVRMLコンテンツはすべて「LightWave3D」で作られており、
壁紙やマウスパッドはCG出力、「本所時代村」や「さぱり」はVRML出力と
しています。
もちろん、VRML出力の場合はポリゴン数の削減をしなければならないので、
「LightWave3D」でポリゴン数を調整しています。
> 2.ソニー「さぱり」のVAIOバンドルで、感謝状を頂戴することが1998年に行われたようですが、なぜ1997年にソニー「インターネット3Dパック」に「本所時代村」がバンドルされることになったり、本所時代村だけが2001年のさぱりパックに入ったのでしょうか。
当時、「日経CG」の雑誌でGCOの「本所時代村」が紹介されたのがきっかけです。
「本所時代村」はGCOが勝手に作ったVRMLコンテンツです。
Community Place はソニー社内の中の「Sony Architecture Labs.」が開発したのですが、
ISO採択などの活動をしていました。
GCOではSony Architecture Labs.とはお付き合いをしていませんでした。
「さぱり」はVAIO用のコンテンツとして別の事業部が企画していて「本所時代村」
のコンテンツを発表していたGCOに、デザインを含めて発注がありました。
> 3.小さい会社でもこうやっていろんな事が数年のうちに出来た方法というか一番重要なきっかけはなんでしょうか?
当時はVRMLの情報が少なく、その中でGCOが「本所時代村」を作ったのが
きっかけですが、もともとLightWave3Dの知識があったことも大きいと
思います。
VRMLはその後、NTTタウンページで「3Dタウンページ」なども
リリースされましたが、そのコンテンツもGCOが作りました。
> 4.インターネット3Dパック『PCQ-CPSK1』を運よく20年間保存していまか? 幾何公園 Version 1.0体験版(リコー製)、 さぱり~んセーバー Version 1.0(ソニー製) 、Community Place Conductorがはいっていて、特にCommunity Place Conductorはftpサーバーにしかなかったので、入手できなかったのです。何となく関係の方々が全員このPCQ-CPSK1を持っていないので、実際に存在していたのかもわかりません。
残念ながら手元にありません。
> 最後に、GCOのほとんどの制作物を見てきて、中でも特にカッパDCRや写楽VRMLが印象に残ります。それらをなぜ制作したのかも知りたいです。ソニー「Personal Communication Square」のホームページを制作したこともなかなかすごいと思います!
ありがとうございます。
当時のデザイナやエンジニアとも、いまだに交流があります。ぜひ日本に来たら
お会いしましょう。
澤井条二
2017年5月13日 17:51 "cpNishihara, Noah (School SA)"
<Noah.Nishihara981@schools.sa.edu.au
<Noah.Nishihara981@schools.sa.edu.au>:
> 差出人: cp"Nishihara, Noah (School SA)" <Noah.Nishihara981@schools.sa.edu.au> <Noah.Nishihara981@schools.sa.edu.au>
> 題名: Web 3D(VRML)制作受託会社ジーシーオーの歴史
>
> メッセージ本文:
> Dear Mr Sawai,
>
> 拝啓 いつも大変お世話 になっております。
>
> また、突然このようなメールを送らせていただきました非礼をまずはお詫び申し上げます。
>
> 私はオーストラリア でX3D開発や3Dの歴史+未来の応用方法の研究を行っております。この開発の中で、多少の短い質問が浮かび上がり、メールにてお尋ねすることといたしました。お忙しいところ恐縮ではございますが、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
>
> なお、日本語はあまり得意ではないため、読みづらい点も多々あるかと思います。その点はどうかご容赦下さい。
>
> 1.GCOの本所時代村マウスパッドの図をどのように描いたのでしょうか。VRMLとしてはきれいすぎるし、絵としては立体感があるので。さぱり壁紙もこれと同一の方法で制作されたように思います。
>
> 2.ソニー「さぱり」のVAIOバンドルで、感謝状を頂戴することが1998年に行われたようですが、なぜ1997年にソニー「インターネット3Dパック」に「本所時代村」がバンドルされることになったり、本所時代村だけが2001年のさぱりパックに入ったのでしょうか。
>
> 3.小さい会社でもこうやっていろんな事が数年のうちに出来た方法というか一番重要なきっかけはなんでしょうか?
>
> 4.インターネット3Dパック『PCQ-CPSK1』を運よく20年間保存していまか? 幾何公園 Version 1.0体験版(リコー製)、 さぱり~んセーバー Version 1.0(ソニー製) 、Community Place Conductorがはいっていて、特にCommunity Place Conductorはftpサーバーにしかなかったので、入手できなかったのです。何となく関係の方々が全員このPCQ-CPSK1を持っていないので、実際に存在していたのかもわかりません。
> 最後に、GCOのほとんどの制作物を見てきて、中でも特にカッパDCRや写楽VRMLが印象に残ります。それらをなぜ制作したのかも知りたいです。ソニー「Personal Communication Square」のホームページを制作したこともなかなかすごいと思います!
>
> 敬具
>
> Noah Nishihara
>
> 参考
> インターネット関連(GCO)
> 1996年 NTT「電報メール」コンペ用ホームページ制作
> 1996年 NTT「インターネットタウンページ」コンペ用ホームページ制作
> 1996年 VRMLによる3D仮想空間「本所時代村」を発表、日経CGに紹介される
> 1996年 NTT「合羽橋商店街」コンペ用ホームページ制作
> 1996年 三浦印刷マルチメディア部の顧問となる
> 1996年 「本所時代村」を「1996インターネット・ワールド・エキスポ」に出展する
> 1996年 日経CG1996年10月号「コンテンツ制作のための新技術」にて弊社が紹介される
> 1997年 3Dチャットワールド「さぱり」「本所時代村」をソニーと同時リリースする
> 1997年 ソニー「Personal Communication Square」のホームページ制作
> 1997年 ソニー「インターネット3Dパック」に「本所時代村」がバンドルされる
> 1997年 NTTマルチメディアビジネス開発部より「タウンページVRML版」のプロトタイプ 制作を受注する
> 1997年 NTTデータ通信「VRMLによる手話教育」のVRMLデザインを担当する
> 日経BP社コンテストにてグランプリを受賞する
> 1997年 「インターネットマーケティングセミナー」を三浦印刷主催で開催する
> 1997年 横浜市上大岡再開発のWEBとVRMLを受託する
> 1998年 日経BP社コンテストにて連続入賞する
> 1998年 ECサイト「ユジーナ・スイムウェア・ショップ・ジャパン」がCSJ
> サイトアワードを受賞する
> 1998年 NTTから「タウンページVRML版」が正式にリリースされる
> 1998年 ソニー「さぱり」のVAIOバンドルで、感謝状を頂戴する
> 1998年 NTTのストリーム放送実験「WAKWAKアベニュー」に参加する
> 1999年 雇用促進事業団にて「ワン・トウ・ワン・マーケティング」の授業を担当する
> 1999年 NHK「元禄繚乱」の江戸城・吉原・吉良邸のWEB3D化を担当
> 1999年 原美術館「バーチャルキュレーター」制作
> 2000年 マーケティングの関連会社として「株式会社イー・マーケティング」設立
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澤井条二
sawai@e-marketing.co.jp
株式会社イー・マーケティング
http://www.e-marketing.co.jp/
東京都台東区浅草橋5-4-5ハシモトビル401
Tel:03-5835-0180
Fax:03-5835-0869
Dear Mr George Sawai,
拝啓
いつもお世話 になっております。
このたびは、お忙しい中、早速にご返信下さりありがとうございました。貴重なお時間を割いて質問にお答えいただいたことに心から感謝いたします。御社より教えていただいたことは、どれも大変価値あるものばかりでした。
以上、取り急ぎお礼申し上げますとともに、御社のますますのご発展をお祈りいたします。
もしかしたら後日、改めておうかがいすることがあるかもしれません。大変恐縮ですがその節はどうぞよろしくお願いいたします!
敬具
NSK